接触皮膚炎について詳しくはこちら
(日本アレルギー学会Webサイトへ)
https://www.jsaweb.jp/modules/citizen_qa/index.php?content_id=11
主なアレルギー疾患
接触皮膚炎は、日常生活で接することが多い化粧品や香水、ヘアケア用品、日焼け止めの成分(紫外線吸収剤)、指輪やイヤリング、腕時計などの金属製の装身具、衣類、家庭用の化学薬品、洗剤や医薬品、動植物など、身の周りにあるほとんどの物質が接触皮膚炎の原因となり得ます。物理的に皮膚の角質が障害を受ける刺激性の皮膚炎やアレルギーが関与する皮膚炎、アレルギー物質が光に当たることで変化して皮膚炎が生じることもあります。
原因となる物質が皮膚に接触し、それが刺激やアレルギー反応となってかゆみを伴う皮疹があらわれます。一般には「かぶれ」とも呼ばれますが、接触した部分に紅斑(こうはん)があらわれて小水疱(しょうすいほう)が生じる場合があります。また、化粧品なら顔面、ピアスなら耳、シャンプーなら頭皮や手のひらなど、多くの皮膚炎は原因となる物質が接触する場所に生じます。そのため接触性皮膚炎を疑う場合は、皮疹があらわれる部位に関連した生活用品などを調べます。
確実に診断するときには「皮膚テスト(パッチテスト)」で疑わしい物質を貼付して48時間後に皮膚反応を確認します。金属アレルギーの場合は1週間後に陽性反応があらわれるなど、診断に時間がかかる場合があります。接触皮膚炎の原因がわからないままだと、予防の対策が立てられないだけでなく、重症化してしまうこともあります。医師の問診によって意外な原因が判明することもあります。また、重症例では潰瘍を伴うこともあります。早めに皮膚科専門医に相談してください。
治療は接触皮膚炎の原因となる物質を突き止めて、その物質との接触を回避したうえで短期的にステロイド外用薬を使用します。かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬などを内服します。症状が強い場合は、治療に全身性のステロイド薬が必要となる場合があります。接触皮膚炎の中には生命に関わる重篤な症状が生じる場合もありますので、単純な「かぶれ」と自分で判断せずに、違和感を覚えたら速やかに専門の医療機関を受診してください。
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